女性の担い手が多くを占める看護師は、結婚・出産を機会に離職するケースが多くなります。またその場合、数年単位のブランクが発生するものです。復職する際には、このブランクが大きな不安材料となるわけですが、実際にどの程度のブランクだと期間が長いといえるのでしょうか。

看護師の場合、2~3年程度のブランクはそう珍しいものではありません。この点に関しては日本看護協会による調査結果もあり、離職から復職するまでの平均離職期間は31.1ヶ月(約2.6年)という数字が出ています。つまり2~3年職場から離れている看護師は多くいるわけです。

そのため、ブランクからの復職を目指す場合、「2~3年」というのが職場探しのひとつの目安といえます。これくらいのブランクなら珍しくないため、次の職場も比較的見つけやすいと考えて良いでしょう。実際、2~3年というとあっという間であり、それほどブランクがマイナスになることは無いため、身につけた経験やスキルを引き続き役立てられます。単に復職するだけでなく、スキルアップやキャリアアップも視野に入れた職探しをしてみてもよいでしょう。

一方、それ以上、例えば5年以上のブランクがある場合には、研修などに参加して事前に学び直す機会を設けた方がベターです。職探しでは、教育制度が充実しているような、復職しやすい環境が整えられている職場を優先して選ぶことが重要になってきます。加えて、無理なく長く働けるか、ライフワークバランスを維持できるかなど、優先事項を確かめた上で、より現実的な復帰プランを練ることが求められます。